缶のナカミ。2缶目。

日々の記録。過去同名で書いてましたが諸事情で再開したので2缶目。

みんなの物語。

公開から一ヶ月以上経ってますが、先日ようやく見に行ってきたので。
例によってさっくり感想まとめておきます。

 今回のサブタイトルが『みんなの物語』で、キャラクターデザインが去年のものを踏襲した感じになっていたので、まぁ今年もアローラは関係ないし、強いて言うなら昨年の続きかなぁと思って見に行ったら思った以上に群像劇でした。
もちろんサトシとピカチュウがメインで物語の牽引役であり、サトシの冒険の一ページってことに変わりはないんですけども、それ以上に群像劇として描かれていたなぁと。
深く語られはしないまでもそれぞれの事情があって理由があって、それ故にポケモンや周囲との接し方にもいろいろあって。
でも“それ”が物語を通して大きく変わっていく。
そしてその中心にポケモンとの絆を信じてただひたすら前を見て進み続けるサトシが居る……という構図だったので、サトシよりもその周囲の人々に感情移入してみる映画だなぁと思いました。

個人的に今回の大きなテーマとしては『絆』と『嘘』だったのかなぁと思うんですけども、観客のメイン層である子供たちはまず間違いなく『嘘はいけないことだ』と教わってると思うんですよね。
けど物語のメイン人物の大半が大なり小なり嘘をついたり、やってはいけない事をしてしまう。
もちろん本当にダメなことはちゃんと咎められますし、ぞれぞれにそこに至った経緯とか理由がちゃんとあるんですけれども必要以上に追求はされないんですよね。
最近は『不寛容社会』とかいわれて些細な失敗も必要以上に追求されることが多いだけに、そういうキャラクターたちの姿を子供たちはどう受け止めるんだろうなぁ……というのを少し訊いてみたくなりました。

大事件は起こるんだけど、話自体に例年のような派手さはないし、いろいろ考えさせられる面が多かったのでので全体的には子供よりも大人向けの内容かなとは思うんですけど、観るならやっぱり親子で観る映画かなぁとは思います。

 

そういえばよくキャストさんに俳優さんを使うのが嫌だっていう風潮がありますが、今年のポケモンのゲストキャストに関しては安心して大丈夫だと思います。正直全然気にな……うん。気にならなかったよ。

あと最後になりましたが、オープニングで流れる運昇さんのいつものナレーションを聞きながら『あぁ。もうこれも聴けなくなっちゃうんだなぁ』と思うとオープニングからどうもにしんみりしてしまいました。
もちろんまだ収録分が残っているとのことなので、テレビではまだまだ聴けるとは思うんですけどね。